Science Fictions


お気に入りなSF作品です。
SFの定義については、こっち置いとくとして(笑)。



田中 芳樹

作品名  銀河英雄伝説(徳間ノベルス:徳間デュアル文庫)

 スペースオペラ版三国志と言った感じでおもしろい。
 ある一つの事柄を三方から見てみる、と言う視点の流れが結構おもしろい。
 空想歴史小説と言うアプローチも、なかなか良いと思った。
 一番おもしろいのは外伝の1・2巻。こっち先に読んでも支障はないです。



神林 長平

作品名  敵は海賊シリーズ(ハヤカワ文庫)

 黒猫型異星人で食欲魔人アプロが可愛い。ラテルも良い。
 でもカッコイイのは伝説の海賊ヨウメイと、彼の宇宙船カーリー。
 海賊課という仕事が面白い。「邪魔するものは敵と見なす。敵は海賊!」の合言葉がかなり好み。
 文体がかなり個性的なので、とっつきにくいかもしれない。
 また、シリーズの時間歴が一致してなかったり微妙に設定が変わってたりして混乱しやすい。それを狙っているのだろうが。
 
作品名  戦闘妖精・「雪風」<改>
      グッドラック 戦闘妖精・「雪風」

 ジャムと言う異星人?の侵略と戦う、スカイドック(空中戦)をメインに据えた話。
 戦闘機の雪風と、操縦者深井中尉との関係がなかなかおもしろい。
 それ以上にジャムの真意がどこら辺にあるのか、考えながら読むのが楽しい。



野尻 抱介

作品名  ロケットガールシリーズ

 女子高生がシャトルに乗って、宇宙へ行く話。
 突拍子もない様で、以外と有り得るかもと思ってしまう。いや、ないんだろうけど。
 笑いながら読めるSFという感じでおもしろい。



ロバート・アスプリン

作品名  銀河おさわがせ中隊
      銀河おさわがせパラダイス
      銀河おさわがせマネー(ピーター・J・ヘックと共著)
      銀河おさわがせアンドロイド(ピーター・J・ヘックと共著)

 邦題のセンスはどうかと思うが、中身について表現されたミリタリーSFもどうかと思う。
 若くて大金持ちで美形?のフール大尉が、宇宙軍一どうしようもない中隊・オメガ中隊を金の力と知恵で立ち直らせるコメディーSF。
 エルビス・プレスリーを主と崇める宗教や執事やトカゲやイノシシや美女や対アンドロイド用紫迷彩服やらどうしようもないネタが笑える。
 同じ作者のファンタジー「マジカルランド」よりは、ストーリー性が高い。
 まあ、SFが好きなら読んでも損はしないと思う。




* おまけ *
SFの定義。
サイエンスフィクション・つまり空想科学小説とする人と、科学的に無理の無い未来技術をメインに据えた小説とする人と、
「ハヤカワから出てたらSF、他はライトノベルス」とする人と、「なんちゃって理論が確立してたら、とりあえずSF認定」という人と。。。
定義が曖昧過ぎな上、人によってまちまちです。
ちなみに私は、一番最後の派。つまり、読者として納得できたらSFだと。